Monday, May 25, 2009

ソーシャルウェブの将来:五つの時代 - The Future of the Social Web

以下にあるのは、Jeremiah Owyang 氏の Web Strategy プログに掲載された "The Future of the Social Web: In Five Eras" (2009 年 4 月 29)の日本語訳です。

人々が、機関や団体ではなく、個人相互に繋がり合うという社会現象 (Groundswell) はこれからも続くと期待しよう。 消費者は、早いペースでとソーシャルネットワークを取り入れており、 この経済不況の中でも、大企業はソーシャルネットワークを導入している。 だから、このトレンドに合わせて、様々なイノベーションが次々に生み出されると期待できるのだ。(訳注: この社会現象は、Forrester Research 出版の著作 「Groundswell」に詳細されている。) Forrester の顧客はここからレポート全文(原文)にアクセスできる。レポートの要旨は以下のとおり。

今日のソーシャルエクスペリエンスは支離滅裂だ。というのも、消費者は利用するソーシャルネットワークサイトごとに、別々の ID を持っている。一つの ID を移動可能とする一連の技術はまもなく消費者がこの ID でどのサイトも利用できるようにするだろう。これによって、マーケティング、 電子商取引、CRM、宣伝広告の手法が変わっていく。持ち運び自由な ID はこの変革の第一歩にすぎない。なぜなら、この変革においては、ウェブは個別のソーシャルサイトから、共有のソーシャルエクスペリエンスと段階的に進化していくのだ。企業の参加の有無に関係なく、消費者はインタ−ネット上で様々なことを決定する時に、他の消費者の意見を頼りにしている。このようなソーシャルネットワークを通して繋がっている消費者はコミュニティを強化し、企業や CRM システム (Customer Relationship Management) の影響力を弱める。そして結果的には、強化されたコミュニティが次世代の製品を定義するようになる。

私たちの発見によると、技術が消費者の乗り換えを誘発し、企業がその後に続く。これは結果的に下記の五つの時代に分かれる。


ソーシャルウェブの五つの時代:

1) Social Relationships 時代:人々は互いに繋がり,情報を共有する。

2) Social Functionality 時代:ソーシャルネットワークがオペレーティングシステムのようになる。

3) Social Colonization 時代:ここではありとあらゆる経験が、社会的になる。

4) Social Context 時代:個人別、正確なコンテンツ

5) Social Commerce 時代:コミュニティが将来の製品やサービスを定義する。

アップデート: CRM マガジンは地域に焦点をおいて、これらの時代についてさらに記述している。

The Five Eras Of The Social Web



重複する五つの時代のタイミング

これらの五つの時代は順次的に起るのではなく、重複するのだと留意しておこう。私たちはすでに Social Relationships 時代に入り、この時代が成熟するのを見た。Social
Functionality 時代にも入っているが、まだその真の意味での実用は見られていない。そして、Facebook connect のような初期の技術をもって、Social Colonization 時代の一部が見え始めて来た。まもなく、連合した ID によって個人別な社会的コンテンツを持つ Social Context の時代が始まるだろう。下の図表は将来どのようにして、これらの時代が(Social Commerce を最後に)起こっていくかを示す。

Timing Of The Five Overlapping Eras



代表的企業 24 社とのインタビュー

研究調査は真空状態では行われない。だから、将来何が起こりうるかを発見するために、定性調査を行った。私たちの結論は、下記 24 社の幹部、製品担当責任者、企業戦略家達とのインタビューを基にして出された。Appirio、Cisco Eos、Dell、Facebook、Federated Media Publishing、Flock、Gigya、Google (Open Social/stack team)、Graphing Social Patterns (Dave McClure)、IBM (SOA Team)、Intel (social media marketing team)、KickApps、 LinkedIn、Meebo、Microsoft (Live team)、MySpace、OpenID Foundation (Chris Messina)、 Plaxo、Pluck、Razorfish、ReadWriteWeb、salesforce.com、Six Apart、Twitter。

企業は、どのような準備をするべきか。

ここでは興味を引くのは、実際の未来像ではなく、それが企業にとって、何を意味するかということだ。その結果、企業は次のような準備をしなくてはならない。
  • ためらってはならない: これらの変化は早いペースでやって来る。そして、今年末までには、最初の三時代に入ることとなる。企業はこれらの時代を短期プランの中に織り込んで、準備しなくてはならない。ぐずぐずして後に残されてはならない。そして、コミュニティへ繋がる上で、ライバル社に先を越されてはならない。

  • 透明性への準備 :人々は友人と一緒にウェブを見て回る。だから、プランが無くてはいけない。すべてのウェブページや製品が消費者によって批評され、将来の消費者によって見られるよう、準備をしなくてはならない。これは、企業がソーシャルネットワーキングに参加しなくても言えることだ。

  • 消費者団体と繋がりを持て: 消費者擁護者や消費者団体に焦点をおくべきだ。彼らは,将来の消費者に影響力を持ち、企業を中傷する者たちから守ってくれかもしれない。彼らの意見は企業のそれ以上に信用されている。コミュニティが多大な影響力を握る時、彼らは製品がどうあるべきかを定義し始めるようになり、さらに重要になっていくのだ。

  • 企業システムを進化させろ: 企業システムはソーシャルウェブに繋がることを必要とするだろう。ソーシャルネットワークと彼らのパートナー達は早くも消費者情報源となっており、CRM システムを超えた世代をリードする。CMS (コンテンツマネジメントシステム) はソーシャルネットワーキング機能を継承しなくてはならない。ベンダーがこの機能を提供するよう圧力をかけるか、コミュニティプラットフォームを見つけなくてはならない。

  • 企業ウェブサイトを打ち砕け: 最も急進的未来では、消費者がコンテンツを追うのではなく、コンテンツが消費者の方に来るであろう。企業ウェブサイトを断片化し、ソーシャルウェブに分散させる準備をしなくてはならない。最も重要な情報を、コミュニティが存在する所に送り、広めなくてはならない。魚のいるところで釣りをするのだ。

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